エンジニア立ち居振舞い:昨日の自分だったら選択しないことをあえて選択する

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はてなブログの「エンジニア立ち居振舞い」が盛り上がっているので、自分も普段意識していることを書いてみようと思います。

リスクを取らないことは最大のリスクである

いわゆる Web 系企業に勤めていると、技術トレンドが日進月歩で変化していることをひしひしと感じます。また、変化のスピードは止(とど)まる所を知らないようで年々速くなっています。このブログを読んでいる方なら誰もが同意するのではないでしょうか。

そういう環境で働けることは、自分にとってとても刺激的です。なぜなら、新しいことにチャレンジするのが好きな性格だから。毎日決まりきったことをやるのは耐えられないのです。

でも、人間は本能的に変化を嫌うものです。

自分では新しいことにチャレンジしているつもりでも、無意識のうちに安全牌を選んでいたり、いま持っているスキルからちょっと背伸びすれば達成できる目標で満足している自分がいます。

リスクを取らないことは最大のリスクである(羽生 善治)

これは将棋棋士・羽生さんの言葉ですが、変化することを恐れ、リスクを避けて安全牌を選び、現状に満足することは自分にとって最大のリスクなのです。

昨日の自分だったら選択しないことをあえて選択する

では、そうならないためにどういう工夫をしているか。

「昨日の自分だったら選択しないことをあえて選択する」

人は無意識も含めて 1 日に数千回の選択をしているそうです。どの服を着るのか、何を食べるのか、何時に家を出るのかなど、日常生活の中でも数多くの選択を繰り返しています。エンジニアの仕事も選択の繰り返しではないでしょうか。その数ある選択の瞬間に一度だけ意識を向けて、昨日の自分だったら選択しないことをあえて選択してみるのです。

たとえば、ある問題を解決するために A と B の技術的な選択肢があるとします。 A はやったことがあって B はまったくの未経験という状態で、昨日の自分は A を選択すると思うなら、あえて B を選んでみるのです。

きっと A を選んだ方が早くゴールに辿り着けるでしょう。 B は時間もかかるだろうし、もしかするとうまくいかずに結局 A を採用することになるかもしれません。でも、それでいいのです。

小さな選択の失敗であれば周りに迷惑をかけることもありませんし、失敗したおかげで技術の引き出しは確実にひとつ増えました。普段から小さく失敗して、それをリカバリーする力を身につけておけば、変化を恐れる気持ちも和らぎます。

重要なのは、これを毎日続けることです。一朝一夕では何も変わりませんが、1 年間続ければ大きな差となって現れてきます。

自分でも非効率なやり方だとは思いますが、この選択を繰り返すことで得た自信と技術力の幅が今の自分を支えています。

いつも進化し続ける人でありたい。昨日よりも明日はもっといい日にしたいし、昨日よりも明日はもっと進化した自分でいたい(本間 望)

こういう自分であるために、今日も昨日と違った選択を繰り返すのです。

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