自分のキャリアビジョンをあえて公開してみる
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ここ数年、ありがたいことに数多くの転職のお誘いをいただきました。現職の freee に大きな不満はなく転職するつもりはありませんが、事業内容に興味を持った会社には話を聞きに行ったりしていました(先方にも転職意欲が低いことは正直に伝えています)。このことは自分のマネージャーや役員の方にもオープンに話しています。
数年前まで自分のキャリアビジョンなど考えたこともありませんでしたが、さまざまな想いやビジョンを持った方と話すうちに、だんだんと自分がやりたいことが明確になってきました。これまでうまく言語化できなかった「freee のミッションになぜ共感しているのか?」という問いにも自分の言葉で答えられるようになりました。
自分のアタマの中を整理する意味で、今時点のキャリアビジョンをまとめました。多くの方からフィードバックをもらえた方がより視野が広がるので、あえて公開してみます。
興味のあること
お金 × テクノロジー
- 日本はお金のリテラシーを学ぶ機会がないまま社会に出る人がほとんど
- お金のリテラシーがないために、漠然とした不安に襲われている人や誤った手段を選んでしまう人が多い
- 老後資金 2,000 万円問題は大きく騒がれたが、趣旨は真っ当な内容
- お金で幸せは買えないけど、お金のリテラシーは不幸の芽を遠ざける
- お金の不安は生活のあらゆることに影響する
- ファイナンシャルプランナーの資格を取ったのも正しいリテラシーを学ぶため
- この不安や不幸をテクノロジーで解決することに興味がある
- freee finance lab の「スモールビジネスが直面するファイナンス格差を解消する」というミッションは自分のやりたいことに近い
- フィンテックと言っても決済や仮想通貨の分野にはあまり興味がない
仕事をするモチベーション
- 家族で幸せに暮らすため
- これを上回るモチベーションはない
- 家族との時間を犠牲にして自分のやりたいことを優先する気はない
- 誰かの役に立ちたい
- SaaS に関わる魅力は、自分の技術力を多くの人のために使えること
- 感謝の総和がお金というリターンになって返ってくると考えている
- 子どもが大きくなったときに誇れる仕事をしたい
- エンジニアとして技術力を磨きたい
- 技術に限らず物事の仕組みを知ることに興味がある
- yak shaving は学びが多いので意外と好き
- 知らないことを理解するのが楽しい
長期的になりたい姿
お金の不安を解決できる人
- 会計 freee は B2B のお金の課題(財務会計、管理会計)にフォーカスしているが、自分が解きたい課題は B2C に近い
- 働いている人のお金の課題を解決したい
- どういう形で実現するかはまだ考え中
- 個人事業主でやっている FP 業の幅を広げる
- 自分自身で新しいサービスを立ち上げる
- 人事労務 freee のエンドユーザー(社員)に対する新規サービスを作る
技術的に尖った 2 つ目の領域を持つ
- freee に転職した 3 年半前だと AWS は大きな差別化ポイントだったけど、今はコモディティ化してきた
- プレイングマネージャーになってから技術力の伸びが鈍っているので、技術的に尖った領域を作りながら技術力を磨きたい
おわりに
自分がやりたいことを明確にすると大まかな方向性が見えて、普段の仕事でも迷いが減りそうです。
あくまで今時点の考えなので、来年には違うビジョンになっているかもしれません。ですが、目標を考えるときのよりどころになってくれるので、じっくり時間をかけて向き合う意味はありそうです。
最後に、自分と話をするために時間を割いてくれた多くの方に感謝しています!