freee 株式会社を退職します
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7 月末をもって freee 株式会社を退職します。先週金曜日が最終勤務日でした。 2016 年 5 月に入社したので 6 年 3 か月在籍したことになります。
在籍期間中は社内外問わず多くの方にお世話になりました。この場を借りて退職のことをお伝えする方もいるので、感謝の気持ちを込めて退職エントリーを書こうと思います。
TL;DR
- 2022 年 7 月末で freee 株式会社を退職します
- ネガティブな理由の転職ではありません。今でも freee のことは大好きです
- 8 月から SaaS のスタートアップで Software Engineer として働きます
freee での思い出
freee では 6 年間 SRE として働いてきました。自分が入社した当時はまだ Auto Scaling も設定されていませんでしたが、それでも何とかやっていける規模感でした。今では当時と比べものにならないほどの規模になり、プロダクトやマイクロサービスの数も桁違いに増えました。コンピューティングの基盤も EC2 から EKS にほぼ置き換わり、インフラストラクチャの式年遷宮も経験しました。
プロダクトの領域も広がり freee カード Unlimited のような金融事業にも少し携わりました。もともと金融の領域に興味があったので、裏側の仕組みを垣間見ることができたのは嬉しかったです。
振り返ってみると、これだけ急成長する SaaS プロダクトに携わり 1 → 10 のフェーズを経験できたのはとても幸運でした。エンジニアとしても大きく成長させてもらったことに感謝の気持ちしかありません。
また入社したときは SaaS についてまったくの素人でしたが、T2D3 の急成長とその後の IPO を経験したことで SaaS ビジネスに興味を持つようになりました。 SaaS という観点で見たときに freee の事例がどれだけ稀有なことか今ならわかりますが、入社当初から SaaS のことを勉強しておけばと少し後悔しています。
6 年のうち 4 年間はプレイングマネージャーを任されていましたが、チームで成果を出すということを身をもって学べました。一時はプレイヤーに戻りたいと思う時期もありましたが、良いメンバーにも恵まれて何とか続けることができました。
なぜ転職するのか?
次の文章は社内向けに投稿した記事から引用したものですが、今でも大好きな会社であることは変わりありません。
自分にとって freee への転職は人生の転機でした。
転職をきっかけに上京を決意し、パートナーにも付いてきてもらい同じ月に入籍しました。翌年には子どもが生まれたので、freee で過ごした時間の大半は父親として奮闘した時間でもあります。
1 年前の自分に freee を辞めるなんて言っても信じなかったと思います。そう、今でもそれくらい大好きな会社です。
今回も不満があって辞めるわけではありません。在籍期間もこれまでのどの会社よりも長いです。それだけでなく、自分から希望を出して 7 月から Software Engineer のポジションに社内異動することも決まっていました。
じゃあ、なぜ社内異動のチャンスを捨ててまで転職するのかというと、もう一度 1 → 10 のフェーズをやりたくなったのが一番の大きな理由です。 freee は 10 → 100 もしくはそれ以上を目指すフェーズに来ています。当然それぞれのフェーズで求められる技術や役割は違います。自分は前者のカオスなフェーズのほうが性に合っているみたいです。
他にも、いろいろなタイミングが重なって転職する気持ちを後押ししてくれました(詳しいことは入社エントリーに書こうと思います)。
最後に
freee で過ごした 6 年間は、社会に対しても家族に対しても誇れる仕事ができたと自信を持って言い切れます。それくらい充実していました。自分で選んだことではありますが、freee を辞めるのは本当に寂しいです…。
今回の転職を決心するまでに、多くの方に相談に乗っていただきました。利害関係があるにも関わらず、それを脇に置いた上で中立的な立場でアドバイスをくれた方が何人もいました。
この選択が正しかったのか今はまだわかりませんが、この選択が正しかったと自信を持って言えるように頑張っていこうと思います。
在籍期間中にお世話になった社内外のみなさま、本当にありがとうございました! これからもよろしくお願いします!